整骨院の口コミを増やす方法
規約に触れない依頼のしかた
ただし増やし方を間違えると、Googleのポリシー違反になります。整骨院の場合は、 さらに柔道整復師法・あはき法の広告規制も関わってきます。 この記事では2026年8月22日時点の公式ドキュメントの記載だけを使って、 やっていいことと、やってはいけないことの線を引きます。
まず、Googleが公式に言っていること
ローカル検索(地図に3件ほど並ぶ枠)の掲載順位は、「関連性」「距離」「視認性の高さ」の3つで決まる、 とGoogleは説明しています。そのうえで、クチコミについてこう書いています。
「クチコミ数が多く評価の高いビジネスは、ローカル検索結果のランキングが高くなります」
「Google では、ランキングを上げるためのリクエストや金銭の受け取りには一切応じておりません」
つまりクチコミは、Googleが「順位に効く」と明言している数少ない要素です。 そして順位そのものはお金では買えません。広告費をかけられる大手と、 施術者1人の院が同じ土俵に立てる領域だということでもあります。
やってはいけないこと(Googleのポリシー違反)
Googleマップのユーザー投稿コンテンツのポリシーに、はっきり書かれているものを挙げます。 「知らなかった」で済む話ではなく、ビジネスプロフィール自体が制限を受けることがあります。
| やりがちなこと | ポリシー上の扱い |
|---|---|
| 「クチコミを書いたら次回500円引き」 | 「直接的な金銭または現物が対価として支払われたクチコミ」=虚偽のエンゲージメント |
| 「星5をつけてくれたらサービスします」 | 同上。投稿と引き換えのインセンティブ |
| 「低評価を消してくれたら◯◯します」 | 「クチコミの修正または削除と引き換えに、インセンティブ」=禁止 |
| スタッフや家族に書いてもらう | 利害の対立。「現在または過去の雇用関係」に基づくコンテンツは禁止 |
| 院の側で患者さんを装って投稿する | 「他人、グループ、組織になりすまして投稿」=なりすまし |
| 満足していそうな人にだけ声をかける | 肯定的なクチコミだけを選んで集める行為は認められていません |
「クチコミを書いてくれたら次回◯円引き」は、整骨院に限らずよく見かけます。 ですがこれは、対価を払ってクチコミを得る行為そのものです。 金額の大小は関係ありません。回数券のサービス、テーピング1回無料、なども同じ扱いになります。
「満足した人にだけ声をかける」がなぜダメなのか
悪気なくやってしまいやすいのがこれです。感触のよかった患者さんにだけ「よかったらクチコミを」と伝え、 表情の硬い方には言わない。結果として、実態より高い評価が並びます。 Googleはこうした選別を認めていません。声のかけ方を全員同じにするのが、いちばん安全で、いちばん楽です。
やっていいこと:リンクとQRコードを配る
クチコミの投稿をお願いすること自体は、Googleが推奨しています。 公式ヘルプには「クチコミを投稿してもらうために、Google リンクにアクセスするか、 QR コードをスキャンするようユーザーに依頼できます」と書かれており、 そのためのリンクとQRコードを発行する機能が用意されています。
リンクとQRコードの作り方(2026年8月22日時点)
- ビジネスプロフィールを開く
- 「クチコミを読む」→「クチコミを増やす」を選ぶ
- リンクを配るならコピーアイコンを押す
- QRコードを使うなら、QRコードを右クリック →「名前を付けて画像を保存...」
公式ヘルプに「クチコミの QR コードはパソコンのブラウザでのみ生成できます」と明記されています。 スマホのアプリで探しても見つかりません。ここで詰まる方が多いところです。
整骨院で、いつ・どう渡すか
仕組みが分かっても、実際に増えるかどうかは渡すタイミングで決まります。 整骨院には、他の業種にない有利な点があります。施術の前後で体の変化を自覚してもらえることです。
| 渡し方 | 向いている場面 |
|---|---|
| 施術直後に声をかける | いちばん効きます。可動域や痛みの変化を確認したその場で |
| 会計カウンターにQRを置く | 声をかけるのが苦手な場合。全員の目に入るので選別になりません |
| 診察券やお会計時の紙にQRを印刷 | 持ち帰って落ち着いてから書いてもらえる |
| 予約確認メールやLINEに入れる | 来院後の自動送信に入れておけば、毎回同じ文面で全員に届きます |
最後の「自動送信に入れる」は、選別にならないという意味でも安全です。 予約システム側から来院後のメールを送っている院なら、その定型文にリンクを1行入れるだけで済みます。
整骨院に固有の注意:ホームページへの転載
集まったクチコミを自院のホームページに載せたくなりますが、ここは慎重に判断してください。 クチコミは患者さんが書いたもので広告ではありませんが、それを院のサイトに転載すると 「体験談」の扱いになりえます。
柔道整復師等の広告に関するガイドライン(令和7年2月18日 医政発0218第1号)では広告できる事項が限定列挙されており、 体験談やビフォーアフターの扱いは慎重にすべき領域です。 「痛みが完全に取れました」といった効果を断定するクチコミをそのまま転載すると、 院が効果を標榜しているのと変わらない見え方になります。 詳しくはホームページに書いていい表現・ダメな表現にまとめました。
Googleマップ上にクチコミが並ぶこと自体は、院が広告しているわけではありません。 問題になりやすいのは、それを院が選んで、院のサイトに載せたときです。 判断に迷う場合は管轄の保健所にご確認ください。
低い評価がついたとき
院の側で消すことはできません
まず前提として、事業者が自分で消せるのは「自分が書いた返信」だけです。 患者さんが書いたクチコミそのものを院が削除する機能はありません。 Googleのコンテンツポリシーに違反していると思われる場合は、違反を報告できます。 ただし報告すれば必ず消えるというものではありません。
返信は、次に見る人に向けて書く
公式ヘルプには「クチコミに返信することで、ユーザーの意見を尊重していることをアピールできます」とあります。 返信の相手は、書いた本人ではなく、これから読む見込み患者さんです。 感情的に反論した返信が並んでいると、内容の是非にかかわらず院の印象が下がります。
整骨院で特に気をつけたいのがこれです。「その日は◯◯の施術で」「初診時の症状は」といった返信は、 その方が来院した事実と症状を、院の側から公開したことになります。 事実関係を正したい気持ちがあっても、公開の場では「直接ご連絡ください」に留めるのが安全です。
どのくらいで効いてくるか
ここは正直に書きます。「1ヶ月で何件増える」といった数字は、この記事では出しません。 院の来院数と、声をかける頻度に完全に依存するためで、確認の取れない相場を書くことになるからです。
分かっているのは、Googleが「クチコミ数が多く評価の高いビジネスは順位が高くなる」と明言していることと、 お金で順位は買えないことの2つです。 施術者1人の院でも、来院してくださっている方に同じ言い方で声をかけ続ければ積み上がります。 ビジネスプロフィールの登録内容を埋めることと合わせて、 費用ゼロでできる施策としては最も確実な部類です。
まとめ
- Googleは「クチコミ数が多く評価の高いビジネスは順位が高くなる」と公式に明言している
- 同時に「ランキングを上げるためのリクエストや金銭の受け取りには一切応じない」とも明言している
- 割引・サービスと引き換えのクチコミは、金額の大小にかかわらずポリシー違反
- スタッフや家族に書いてもらうのは「利害の対立」で禁止
- 満足していそうな人にだけ声をかける選別も認められていない。全員に同じ言い方で
- 依頼すること自体は公式が推奨。リンクとQRコードを発行できる(QRはパソコンのブラウザのみ)
- 整骨院固有の注意として、自院サイトへの転載は体験談扱いになりうる
- クチコミを院が消すことはできない。返信で患者さんの症状や来院事実に触れないこと
来院後のご連絡に、クチコミのリンクを1行入れておきませんか
「カヨクル」の予約システムは、予約確認メールの文面を管理画面から編集できます。定型文にクチコミのリンクを入れておけば、全員に同じ形で届くので、声をかける相手を選ぶことにもなりません。
体験用のデモで管理画面までご覧いただけます。架空の院の設定で動作するので、実際の予約は発生しません。
ローカル検索順位の仕組み(https://support.google.com/business/answer/7091)/ クチコミを増やすためのヒント(https://support.google.com/business/answer/3474122)/ リンクまたはQRコードを作成してクチコミをリクエストする(https://support.google.com/business/answer/16816815)/ ユーザーからのクチコミを管理する(https://support.google.com/business/answer/3474050)/ マップユーザー投稿コンテンツのポリシー(https://support.google.com/contributionpolicy/answer/7400114)。
広告表現の可否については柔道整復師等の広告に関するガイドライン(令和7年2月18日 医政発0218第1号)を参照しています。 仕様・ポリシーは改定されることがあります。判断に迷う場合は各公式ページと、管轄の保健所にご確認ください。