整骨院の予約システムを
乗り換えるとき、先に確認する5つのこと
調べてみると、顧客データをCSVで出す機能は、どのサービスでも上位プランに置かれています。 契約中のプランのままでは出せない、ということが起こります。
2026年8月29日時点の公式ページで確認した内容をもとに、乗り換え前に確認することを5つに整理しました。
① データを持ち出せるプランかどうか
先に結論から書きます。顧客データのCSV出力は、3社とも上位プランの機能です。 月額の安いプランで運用していると、解約前にいったんプランを上げないと持ち出せないことになります。
| サービス | 顧客データのCSV出力 | それが使える最安プラン(月額・税込) |
|---|---|---|
| RESERVA | ゴールド以上 | 年払い13,200円/月払い17,600円 |
| Airリザーブ | スタンダード以上 | 11,000円(単月から可) |
| STORES 予約 | ビジネス以上 | 年間契約28,600円/複数月契約31,790円 |
2026年8月29日に各社の公式ページ・公式ヘルプで確認しました。出典は記事末尾に記載しています。
RESERVAの場合、予約情報の基本的なダウンロードはフリープランでもできます。 ただし公式ヘルプには「予約情報のすべての項目をダウンロード、自由に選択・並べ替えするためにはゴールドプラン以上のご契約が必要」とあり、 顧客情報のダウンロードと一括登録は、どちらもゴールドプラン以上と明記されています。
「予約の一覧は出せた」=「患者さんの名簿が出せた」ではありません。両方を別々に確認してください。
ダウンロードしたファイルの扱いにも期限があります。 RESERVAは「作成されたダウンロードファイルは、24時間後にサーバから自動的に削除されます」、 STORES 予約は「各ファイルのダウンロードは管理画面の操作と合わせて1度のみ、12時間以内に行えます」と案内されています。 出しっぱなしにせず、その場で手元に保存してください。
② 未来の予約を、どう移すか
ここは覚悟が必要な部分です。すでに入っている先の予約を、そのまま新しいシステムへ流し込む方法は基本的にありません。 CSVで移せるのは顧客の名簿で、予約そのものは手で入れ直すことになります。
現実的な進め方は次のとおりです。
- 切り替え日を決める。その日以降の新規予約は、新しいシステムだけで受ける
- 旧システムは、既存予約が消化されるまで解約しない。並行して動かす期間を作る
- 先の予約が少ない時期を選ぶ。次回予約を長く先まで取っている院ほど、期間は長くなります
- 手で入れ直す件数を先に数える。50件なら1日で終わります。300件なら計画が要ります
並行期間は、①で書いた「プランを上げる月」と重なります。 旧システムの上位プラン料金が1〜2ヶ月ぶん余分にかかる前提で見ておくと、あとで慌てません。
③ 予約枠を、同じ形で作れるか
機能名が同じでも、枠の作られ方はサービスごとに違います。 整骨院でとくに差が出るのが、同じ時刻に何人受けるかの数え方です。
| 確認すること | なぜ効くか |
|---|---|
| 人で数えるか、ベッド(設備)で数えるか | 施術者1人でもベッド2台なら同時に2人受けられます。人単位でしか作れないと、受けられる時間が埋まって見えます |
| メニューごとに所要時間を変えられるか | 初回と2回目以降で問診の時間が違います |
| スタッフ指名ができるか | STORES 予約はスタッフ指名予約がチームプラン以上です |
| 何日前から受け付けるかを設定できるか | 当日枠を残す運用ができるかどうかに直結します |
| リマインドの有無と時刻 | サービスによって、対象プランも配信時刻も違います |
移行の前に、無料プランで1週間ぶんの枠を実際に作ってみてください。 紙の上の比較表では、この差は出てきません。 枠の決め方そのものは完全予約制にする前に決めておく5つのことに書きました。
④ 予約URLが変わることの影響
見落とされやすいのがここです。乗り換えると予約ページのURLが変わります。 貼ってある場所をすべて洗い出しておかないと、古いURLに来た患者さんが予約できないまま離れます。
- Googleビジネスプロフィールの予約リンク(ここが最も多い流入元になっている院が多いはずです)
- ホームページの予約ボタン(トップだけでなく、全ページのヘッダー・フッター)
- LINE公式アカウントのリッチメニューと、あいさつメッセージ
- Instagramのプロフィールリンク
- 院内のQRコード・診察券・名刺・チラシ(刷り直しが必要なものは先に把握する)
- 予約確認メールの文面に書いてある案内文
紙に刷ってあるものは、すぐには直せません。 独自ドメインで予約ページを持っていれば、中身のシステムを入れ替えてもURLを変えずに済みます。 次に乗り換える可能性があるなら、URLを自分の側で持っておくのが効きます。
⑤ 解約のタイミングと、年間契約の残り
ここも先に確認しておくところです。年間契約を前提にしているサービスでは、月の途中でやめても契約期間が残ります。
| サービス | 契約の形(公式ページの表記) |
|---|---|
| Airリザーブ | 「有料プランは単月から始められます」 |
| RESERVA | 年払いと月払いで月額が変わる(年払いのほうが安い) |
| STORES 予約 | 年間契約と複数月契約で月額が変わる(年間契約のほうが安い) |
安い年払いを選んでいる場合、残り期間の扱いは契約条件によります。 乗り換えを決めたら、解約の申し出をいつまでにすればよいかを、契約中のサービスの規約で確認してください。 このページの表は月額の形を示したもので、解約時の返金や違約金の有無まではまとめていません。
乗り換えの手順(まとめ)
| 順番 | やること |
|---|---|
| 1 | 旧システムでデータを出せるか確認する。出せないプランなら、出すためにいったん上げる |
| 2 | 顧客データと予約データを両方ダウンロードして保存する。ファイルの有効期限に注意 |
| 3 | 新しいシステムの無料プランで、1週間ぶんの枠を実際に作ってみる |
| 4 | 顧客データを取り込み、先の予約を手で入れ直す |
| 5 | URLを貼ってある場所をすべて差し替える(Googleビジネスプロフィール/HP/LINE/QR) |
| 6 | 切り替え日以降の新規予約を新システムに寄せ、旧システムは既存予約が消えるまで残す |
| 7 | 既存予約がなくなったら、規約を確認して解約する |
まとめ
- 顧客データのCSV出力は3社とも上位プランの機能。RESERVAはゴールド、Airリザーブはスタンダード、STORES 予約はビジネスから
- 予約データと顧客データは別物。両方を確認してください
- ダウンロードしたファイルには期限があります(RESERVA 24時間/STORES 予約 12時間・1度のみ)
- 先の予約は手で入れ直します。並行して動かす期間を見込んでください
- 枠の作り方はサービスごとに違います。無料のうちに1週間ぶん作ってみる
- 予約URLの貼り替え漏れが、いちばん静かに損をします。Googleビジネスプロフィールから確認を
予約ページのURLを、院の側で持てます
「カヨクル」は、院のホームページと予約ページを独自ドメインで持てる形にしています。中身を入れ替えてもURLが変わらないので、Googleビジネスプロフィールや院内のQRコードを貼り直す必要がありません。予約データと顧客データの書き出しは、プランで切り分けていません。
体験用のデモで管理画面までご覧いただけます。架空の院の設定で動作するので、実際の予約は発生しません。
RESERVA 顧客情報をダウンロードする(https://support.reserva.be/hc/ja/articles/900006634363)/ 顧客情報一括登録CSVファイルの項目について(https://support.reserva.be/hc/ja/articles/115015560608)/ 予約情報をダウンロードする(https://support.reserva.be/hc/ja/articles/218931458)/ 料金プラン(https://biz.reserva.be/price/)。
Airリザーブ 料金プラン紹介(https://faq.airreserve.net/hc/ja/articles/202334739)/ 費用・料金(https://airregi.jp/reserve/cost/)。
STORES 予約 料金(https://stores.fun/reserve/pricing)/ 顧客情報をCSVでダウンロードするには?(https://reserve-faq.stores.jp/hc/ja/articles/28739140229145)。
金額は各社の公式表記に合わせ、すべて税込で記載しています。 解約時の返金や違約金の扱いは各社の規約によります。この記事ではまとめていません。 料金・仕様は改定されることがあります。お申し込みの前に各社の公式ページでご確認ください。