整骨院のLINE予約は
無料でできる?
ただし、LINE公式アカウント単体には「予約台帳」がありません。 ここを知らずに始めると、あとから運用が苦しくなります。この記事では、その線引きを整理します。
まず料金から。予約のやりとりは無料の範囲
LINE公式アカウントの料金プランは3つです。表示は月額(税別)です。
| プラン | 月額固定費(税別) | 無料メッセージ通数 | 追加メッセージ |
|---|---|---|---|
| コミュニケーション | 0円 | 200通 | 配信不可 |
| ライト | 5,000円 | 5,000通 | 配信不可 |
| スタンダード | 15,000円 | 30,000通 | 3円/通〜 |
ここで大事なのは、この「通数」に何が含まれるかです。通数としてカウントされるのは、 友だち全員や絞り込んだ相手に送る配信(一斉配信・ステップ配信など)です。
一方、1対1のトークの送受信、あいさつメッセージ、応答メッセージ(自動返信)は、通数にカウントされません。
予約の相談に個別で返信する、営業時間外に自動返信を返す、友だち追加時にあいさつを出す。 この使い方だけなら、無料のコミュニケーションプランで足ります。 有料プランが必要になるのは「お知らせを一斉配信したくなったとき」です。
上の表は2026年8月時点でLINEヤフー for Business の公式プランページに 掲載されていた内容です。同ページには2026年10月1日にスタンダードプランの追加メッセージ料金を改定する予定との案内も出ています。 申し込みの前に、必ず公式ページで最新の金額をご確認ください。
LINEで予約を受ける、3つのやり方
「LINE予約」とひとことで言っても、中身は3種類あります。ここを混同したまま比べると話が噛み合いません。
| やり方 | 費用 | 予約台帳 | |
|---|---|---|---|
| ① | トークで直接やりとりする | 無料 | なし(手元の予約表で管理) |
| ② | リッチメニューから外部の予約ページへ送る | 予約側の費用のみ | 予約システム側にある |
| ③ | 予約サービスと連携して「LINEで予約」を使う | 予約サービスの費用 | 予約サービス側にある |
③の「LINEで予約」は、LINE公式アカウントの画面から来店予約ができる機能です。ただし公式マニュアルには、 対象は「予約サービスと連携が完了しているLINE公式アカウント」と書かれています。 LINE側が予約枠を管理してくれるわけではなく、裏側に予約サービスが必要です。
多くの整骨院がまず始めるのは①です。費用がかからず、明日から始められます。 ここから話を進めます。
①トークでのやりとりが、どこで苦しくなるか
空き状況を、その都度こちらが調べて返す
「木曜の夕方って空いてますか」と来るたびに、予約表を開いて確認して返信します。 1日2〜3件なら手間になりません。ただし、これは件数に比例して増えます。 施術の合間に返しているうちに、返信が遅れて別の院に流れる、ということが起きます。
確定するまで往復が発生する
「16時は埋まっています。17時ならご案内できます」「では17時で」——最短でも2〜3往復します。 その間、その枠は空いたままなので、別の人からの予約と重なることがあります。 二重予約の防ぎ方が、こちらの注意力だけになります。
受付時間外は、結局その場で確定しない
LINEなら夜中でもメッセージは届きます。ただし返信は翌営業日です。 「思い立った瞬間に予約を確定させる」ところまでは届きません。 予約システムとの一番の差はここです。
新規の患者さんには「友だち追加」という一段がある
既存の患者さんなら追加してもらえます。ですが、初めての人にとっては 「まだ行くと決めていない院を友だちに追加する」という行為に、わずかな抵抗があります。 LINEは再来の予約に強く、新規の獲得には向きにくいのは、この一段があるためです。
それでも、LINEを使う価値があるところ
既存の患者さんの再来予約は、これが一番早い
通い慣れた患者さんにとって、フォームを開いて入力するよりLINEで一言送るほうが早いです。 再来のハードルを下げるという点では、予約システムよりLINEのほうが優れています。
キャンセル・遅刻の連絡が届きやすい
電話をかけるのは気が重いけれど、LINEなら送れる。この差で、無断キャンセルが連絡ありに変わります。 空いた枠を他の人に回せるので、実務上ここは大きいです。
応答メッセージで、夜間の一次対応ができる
営業時間外に自動返信を設定しておけば、「明日9時から順にご返信します」「ご予約はこちらから」と返せます。 これは無料プランでも使えて、通数にもカウントされません。設定しておかない理由がありません。
実際のところ、どう組むのがいいか
LINEと予約システムは、どちらかを選ぶものではありません。役割が違うので、両方置いている院が多いのが実情です。
| 場面 | 向いている手段 |
|---|---|
| 初めての人が、夜に見つけて予約する | 予約システム |
| 通っている人が、次回を取る | LINE でも 予約システム でも |
| キャンセル・変更の連絡 | LINE |
| お知らせ・休診の告知 | LINE(配信は通数に注意) |
| 誰が・いつ・何回来たかの記録 | 予約システム |
現実的な形は、リッチメニューに「ご予約はこちら」を置いて、予約ページへ送るやり方(②)です。 新規の人は予約ページで自己完結し、既存の人はそのままトークで済ませられます。 リッチメニューは無料プランでも設定でき、リンク先にURLを指定できます。
LINE公式アカウントは無料で始められるので、先に作ってしまって困ることはありません。 そのうえで、返信の手間が無視できない量になってきたら、あるいは新規の取りこぼしが気になってきたら、 予約ページを足す。この順番なら、無駄な支出が出ません。
カヨクルの場合
このサイトが提供している「カヨクル」は、LINEを置き換えるものではありません。 LINEが苦手な「新規の人が夜に自分で予約を確定させる」部分を受け持つ、という位置づけです。
ベッド数の上限、メニューごとの所要時間、スタッフ指名に対応していて、 予約が入ると院とご本人の両方に確認メールが届きます。しばらく来院のない方の一覧も管理画面から見られます。 LINEのリッチメニューから予約ページへ送る形でも、もちろん使えます。
すでにホームページがあって予約だけ足したい場合は、初期9,800円+月額3,300円(いずれも税込)のプランがあります。 詳しくはプランと料金をご覧ください。
まとめ
- 予約のやりとりだけなら、無料のコミュニケーションプランで足りる
- 1対1のトーク・あいさつメッセージ・応答メッセージは、メッセージ通数にカウントされない
- 有料プランが必要になるのは、一斉配信をしたくなったとき
- LINE公式アカウント単体に予約台帳はない。「LINEで予約」も予約サービスとの連携が前提
- LINEは再来・キャンセル連絡に強く、新規の獲得には向きにくい
- まずLINEを無料で作り、必要になったら予約ページを足す順番が無駄がない
予約システムを実際に触ってみませんか
「カヨクル」の予約システムは、体験用のデモをご用意しています。
ベッド数の設定、メニュー別の所要時間、スタッフ指名にも対応しています。架空の院の設定で動作するので、実際の予約は発生しません。